帯でファーストリテイリングの柳井会長が「最高の教科書」と絶賛している本。58四半期(!)連続増益を成し遂げた、ITTのハロルド・ジェニーンCEOの体験的な経営論だ。
翻訳本ならではの、読みにくさはある。だが、それを補って余りある金言もあった。
いくつか例を挙げると、
- 本を読むときは、初めから終わり。ビジネスの経営はそれとは逆。終わりからはじめて、そこへ到達するためのできる限りのことをする。
- どの会社にも二つの組織がある。そのひとつは組織図に書き表すことができる公式のもの。もうひとつは、会社に属する血の通った関係である。
- 「経営する」とは何かを成し遂げること。
- 数字自体は何をなすべきかを教えてはくれない。企業の経営において肝要なのは、そうした数字の背後で起こっていることを突きとめることだ。
- 午後5時になると、押し寄せる人々とその要求の波は止まる。そして彼は一人机に向かって座り、ようやく自分のしたいことをしてもいい時間が来たことを知る。
本を通して痛感するのは、成し遂げることへの強い意志だ。自分のすべてをつぎ込んで、経営する。さらに、コミュニケーションの大切さも説いている。顔を突き合わせて話すことの重要さ。報告書だけで済ますのではなく、顔を合わせて、議論する。
また、机がきれいに整理整頓されているようなマネジャーではダメ。常に資料が散らかっていて、慌ただしくしていないといけないという記述には、整理整頓が得意ではないだけに、散らかっていてもいいのかと妙に励まされたのだった。
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